句作散歩

くさくさんぽ

11月15日 晴れ

一日中部屋の中にいて家賃を払うための労働をしていた。ごみ捨てのために外に出た以外はずっと家の中。夜になってから散歩。

公園のほうに行かずに街の方へ出る。スケートボーダーのお気に入りの一角がある方へ行ってトリックの練習をする音を聞く。この日は3人組が一組しかいなかった。スケートボードは見ている分には簡単そうだが実際やってみるとこれがなかなか難しい。板の上に乗って進むだけでもそれなりの技倆を要する。慣れないうちは板の上に乗ると転ける直感が働き続ける。だからストリートにいるスケートボーダーというのは、一般的なイメージとは違い、わりあいストイックな集団なのだ。実際ヤベーとは言い合ってはいるが、街なかで乗れる時点で地道な経験値上げを経てきたか、恵まれた運動神経の持ち主かの二択になる。ベンチに座っているのも寒くて長く持たないので早々に退散して公園を通って家に帰った。

 

吐く息が透明なのをたしかめる