句作散歩

くさくさんぽ

11月12日 晴れ

いま住んでいる場所の近くに散歩に適した公園がある。

それで散歩をすることが自然多くなる。散歩なのだから当然漫然と池のまわりを一周したり池の真ん中にかかっている橋を渡ったり、ただ歩くだけである。

ただ歩くだけなのに歩くだけであるというのも大げさだが、実際、夜な夜な(休みの日はたまに昼な昼な)ただ単純に歩いているのである。

それでも散歩したら俳句のひとつやふたつは飛び出してくるだろう、それを心にメモしておいてなるべくその日の気分をそのまま書き残そうと思い散歩句作を始めることにした。そうしてできた句をできたら毎日この「句作散歩」に投稿することにする。

ただ、今日は天気も良かったのだが、部屋の中で仕事をしてまったく外に出なかった。ご飯を買いに近くのスーパーに出て、焼き芋を買って食ったぐらいである。千葉県産シルクスイート199円。

そういえば夕方頃、女の子の歌声が部屋の前を通り過ぎていった。茶壺がどうのという古風な歌を何人かで唱和しながら歩き過ぎるようだった。そんな古びた歌を歌って下校したおぼえは一切ないが、それでも懐かしいような気持ちになったのは妙である。

 

うたう声歩きすぎてや暮れる前